little-treeの Tree of Life
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「いのちを纏う 色・織・きものの思想」
人間国宝の染織家 志村ふくみさんと

鶴見和子さんの対談本。

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すばらしい内容で、だいじにだいじに、

ゆっくりゆっくり噛み締めて、読んでいます。

志村ふくみさん、ほんとに素晴らしい

そして素敵な方だなあ。


内容は、色彩のことや染料のこと、お着物のことなど

とても多彩に話されていて、

とても興味深いのですが、


食にも関連するなあと思う部分があったので、

以下、抜粋したいと思います。


これについては、先日の食の講座でもすこし引用してお話しました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


志村 私はある意味では、化学染料はすごく優秀だと思っているんです。経済的で合理的です。人間があらゆる現代科学の粋をいわめて色を再現していますからね。とくにフランスでもイタリアでも、エルメスのスカーフなんか見てもきれいでしょう、色が、透明で。でもあれは植物じゃないんです。植物では出ないような透明な色、ものすごく純粋な色が出ているんです。
だから逆にいうと、化学染料は純粋なんです。植物染料は不純なんです。なぜ不純かというと、植物の樹液とか夾雑物が入っているから、すでに不純なんです。化学染料は、まったくの純粋。たとえば、何パーセントのこれとこれを入れれば、透明なブルーが出てくるというわけですから。だからすごくきれいです。
そういうものは、われわれが日常的に使えることは非常に幸せなことだし、現代の人間の特権でもあるんです。
私は、もし化学をやるなら、徹底的にきれいな色を染めてみたいなと思うくらいです。だから否定はしていないんです。

ーしかし化学繊維そのものは決して身体によくないですね。アトピーなどの影響が出ている。

志村 そうなんです。長いこと化学染料で染めの仕事などをしている方が病気になりやすいんです。西陣なんかの染め工場に行くと、気の毒やなと思うほど、ひどい臭いの中で仕事してますよね。作業場はもうなんとも言えない臭いなんです。逆に植物染料の匂いは、いい匂いがします。だからおっしゃる通りで、人間の体を蝕むんです。結果、アトピーが起こったりするんです。

鶴見 そう、アトピーよね、今問題は。着てるものだけじゃなくて、食べてるものもみな同じ。

志村 そう、合成甘味料とか着色料なんかを使っているし・・・。

鶴見 だから、衣食住の全部、考えなおさなきゃだめなのね。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



わたしは、10年ほど前にインドの布の輸入の仕事に関わり、現地に買付けに行ったりしていたので、インドでも化学染料による染色の職業従事者の健康問題や環境問題がたいへん問題になっていることを当時から知っていて、気にかかっていました。


現代の科学はとても素晴らしいものだけど、人間にあまり良くない側面があることが、だんだんと明らかになってきた、ということだと思います。

わたしたちが、そういうことに意識的になることで、今後、科学が、もっと人間に優しいつかわれ方をしていくようになりますようにと、思います。

わたしたちの体も、植物と同じように自然です。「不純」です。

だからあまり、化学的な「純粋」なものとは、相容れない部分があると思います。

「ビタミンC」は、自然である人間の体の中では、「ビタミンC」だけで機能するわけではない。

「植物の樹液とか夾雑物」のように、不純な要素が関わり合って、機能するのです。

自然はホリスティックで、人間もホリスティックです。

そこに目をむけているのが、たとえば、マクロビオティクの、陰陽論、エネルギー、食養の考え方だと思います。


私の観察するかぎり、私の知る限りにおいては、化学的につくり出された物質が、「自然の一部としての人間」に対しては、あまり良くない影響がある、というのがわかってきていて、たくさんの人がそれを意識するようになってきているように見えます。

だから今後、いままでと同じ方向にそのまま突き進むのではなく、改良して工夫して使っていくようになれば良いと思います。

昔の日本人が、食生活において、あまり適切でない効果がある食物を、「調理」によって人間に適するように調えたように(ちなみに、「調理」とは、「とこわりをととのえる」という意味です)、現代科学にも「智慧」が必要とされていると思います。



今後、科学も、「人間の知恵」によって、人間・自然を主体に発展していけばいいな、と思います。

科学も、自然の一部である人間がつくったものだから、本来自然の一部です。

だからこそ、ほんとうの意味で、人間・自然を主体とした方向性に、利用され発展して行けば良いなと思うのです。


未来の科学は、そうなってほしいし、そうなっていくんだろうと思います。

その方向へいくのであれば、まずはじめに、人間の価値観や、「美の概念」が変化していくだろうとも、思います。

それが本当の意味での、これからの人間の進化・発展だろうと思います。






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