little-treeの Tree of Life
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おはなし2
きょうは、童話がどっかから降りてきた(笑)



・・・・・・




ねこのみいこは

ちょっとたいくつしながら

いつもの庭をいつものように

きどった足どりで歩いていました。


みいこがちいさいときから、みいこのママは

”ゆうが”でいることがいちばんだいじよ、

とくに"とのがた"のまえではね、と

いつもいっていましたので、

みいこは、じぶんいがいのものが

めのまえからきえてしまうくらい

しゅうちゅうして、

いつも”ゆうが”でいることにきをつけていたのです。


その日もさいしょは

ばったり、みどり色のちいさなカエルにでくわしたことにさえ

きづかないくらいでした。


「えへん。えっへん。」


かえるが大きなせきばらいをしたので

みいこはやっと、めのまえのカエルにきがつきました。


あら、いやね、

かえるったら。

ちっとも私みたいに”ゆうが”じゃないの


みいこはつんと鼻先をそむけて

かえるにきづかなかったふりをして

ゆっくり通り過ぎようとしました。


DSC_2905.jpg


しかしちょうどみいこがカエルの前を

通り過ぎるそのしゅんかん


きみはたのしみってことをしってるかい?


そのかえるがみいこにはなしかけました。



みいこは、かえるなんかと

ぜんぜんはなしたくなかったけれど

いちおうどんなどうぶつにも

愛想よくするのが”ひんせい”というものだわ

とおもって

ちょっとくびをかしげてえがおをつくって


「ええ、ぞんじていましてよ。
 
わたくしのごしゅじんのさちこさんのひざのうえで

ブラッシングをしていただくときとか

こうきゅうな缶詰をとくべつにいただくときとか」


と、”ゆうが”にこたえました。



すると、かえるはおおきな声で

「そりゃあ、かわいそうだなあ、あっはっは」

と笑いだすではありませんか。


みいこはびっくりしてその場にすわりこんでしまいました。


「おまえさん、

ほんとうのたのしみっていうものは

じぶんでつくりだすものなんだぜ」


みいこはもっとびっくりして

ちょっとあわてながら

「なにを・・おっしゃっているのか

わたくしにはぜんぜん・・わからないわ。

ブラッシングしていただくことやおいしい缶詰の

どこが、いけないの?」

とつっかえつっかえしながら、かえるにいいかえしました。


かえるはわらいながら

「まあ、おちつきなさいな、きれいな目のおじょうさん」

といいました。


みいこは、きれいな目、といわれたので

ちょっと気をとりなおして、そのばにすわりなおしました。


SH351138_20121211164932.jpg


「ぼくには、たのしみをじぶんでつくる天才の

しんゆうがふたりいるんだ」

かえるはとくいげにむねをはって

いいました。


かえるはすこし待っていましたが、

それはだれなの?とそのきれいな猫がきいてくれないので、

じぶんでそのはなしをつづけることにしました。


「それはな、鳥と蜘蛛なんだぜ」


みいこは、鳥はまだしも、蜘蛛なんて

たくさん足があっておかしなかたちで、

ちっとも”ゆうが”じゃないの、いやだわ

なんておもいましたが、だまっていることにしました。

なぜって、ほんとうのたのしみ、というのが

どんなものなのか、すこししりたくなってきたから。


みいこがだまっているので

かえるはいっきにはなしはじめました。


「鳥ってやつは、世の中でいちばんの旅人なんだぜ。

それから蜘蛛ってのは、世の中でいちばんのげいじゅつかなんだ。

あいつらは、ひとりでいることのたいせつさをよく知ってる。

そうすると、たのしさはじぶんのなかからわいてくるんだ。

たのしさの”たね”が、まわりにいっぱいあることに

きがつきはじめるのさ。


もしおまえさんが、だれかがつくったたのしみしかしらないなら

ぼくのいうことは、わかんないだろうな。

けどな、だれかがつくったたのしいことは、

ほんとははんぶんのたのしさなんだぜ。

なぜって、あとのはんぶんはそれをつくっただれかのものだからさ。

だから、それもわるくない。

たのしさをはんぶんこってわけさ。


だけどな、よのなかのほとんどの

だれかがつくったたのしみは

はっぱ3ぜんまいもおかねがかかるんだぜ。

なぜって?

そのかんがえたやつらが、おかねのためにかんがえてるからさ。

おまえさんのたのしいことを、かわりにかんがえてやろう、

だからそのかわりにおかねをはらってくれよ。

とこういうわけだ。


だけどな、この庭のなかにも

おまえさんがたのしみをつくりだせる”たね”は

いっしょうかかってもつかいきれないくらい

たくさんあるんだぜ。

それはぜんぶむりょうでそこに、わんさかとあるんだ。


ぼくたちはそれをじゅうぶんたのしむけんりがある。

もしそうしたければ、それをだれかにわけてあげたり

おしえてあげることもできるんだ。


おかねのためにかんがえてるやつらは

みんなに、つかきれないほどあたえられてる「たのしみ」を

そいつにしかみつけられないもののようにいうのさ。

そしてそれを、たのしみきれないくらい

みんなのめのまえにならべて、

はじめからこのよのなかにわんさかある、

じぶんでつくれるたのしみの”たね”に

みんながきがつかないようにするのさ。


ぼくがそんなはなしを、鳥や蜘蛛からきかされたとき

ぼくはまだあののちいさな、沼のなかにいて

ほかのおんなじやつらと

沼のなかだけでうろうろしてたんだぜ。

黒くて小さくて、しっぽまではえてたんだぜ。

まいにちたいくつで

でも”じんせい”ってのは、そんなもんだとおもってた。


だけどそのはなしをしってから、

沼のなかだけじゃなくてこの庭ぜんぶ

もっとひろいせかいをみてみたいとおもうようになったんだ。

そうすると、ふしぎなことに

からだから足がはえてきて、しっぽはひっこんで

庭のなかを跳びまわってもめだたないように

いろもこんなきれいなみどりになったんだ。

それでぼくはいま、ひとりでこの庭や

そとの世界をたのしく”まんきつ”してるのさ。」


カエルはそこまで、いっきにしゃべってしまうと

みいこをみて、にやりとしながらこう言った。


「みてみなよ、あそこに飛んでる蝶々

おまえさんみたいに

まわりがみえなくなるくらいきをつけていなくたって

あいつらはまったくもって”ゆうが”さ。

それにあいつらは

じぶんがなにがたのしいのか、ちゃんとしってる。

ごらんよ、あんなにうれしそうにとびまわってるじゃないか。」


蝶々の羽の、きいろやあおのすてきなもようが

花から花へいきいきととびまわるようすをみていたら

どうしてかしら、みいこまで

うれしいたのしいきもちになってきました。


「おまえさん、もしおまえさんがのぞむなら

おまえさん専用の、たのしいことをみつけられるぜ。

この庭のなかだけでもじゅうぶんさ

それはいままでしってる「たのしさ」のなんばいも

おまえさんをしあわせにしてくれるぜ」


そういってしまうと、かえるはながい後ろ足で

ぴょんぴょん跳んでいってしまいました。


みいこは

いつもの庭をぐるりとみまわしましたが

もうそれは、いつもの庭とは

まったくちがってみえました。


DSC_0164.jpg





お・し・ま・い。























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コメント
この記事へのコメント
はっぱ3ぜんまいはもってないから、じぶんでたのしみをつくってみるよ。
2012/12/11 (火) 16:53:29 | URL | マーフィー #bhx2DDvM[ 編集]
>マーフィーさん

はい~!o(^-^)o
うふふ、なんかうれしい
コメントありがとうございます
2012/12/11 (火) 19:43:44 | URL | little-tree #-[ 編集]
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