little-treeの Tree of Life
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-遺言-
-遺言-


わたしがわたしでなくなってしまうまえに

ひとことのこしておきたいの


わたしがこの世界にとけてしまうまえに

わたしがここに居た証拠を


死ぬことなんてこわくなかった

どこへいくのもこわくなかった

孤独なんて友達みたいなものだった


ただひとつ、「ここにいること」

わたしには、それがさいこうにこわかった



それなのにいまになって

この世界にとけて

わたしがわたしでなくなってしまうのが

こんなにかなしくさみしいなんて



でもほんとうは知ってるの

「わたしがわたしでなくなってしまった」そのあとに

きっとわたしはきづくんだって

やっぱりわたしはわたしだったと

じょうだんみたい、とわらいながら



わたしはおかしなおんなのこ

でもみんなきっとそうよ

だからみんな、

「これいじょう」をみないふり


わたしにはできないとか

わたしにはむりとか

いごこちのいい、一千万個のりゆうをつけて


でも知ってた?

ほんとうはこわいのよ

いまみてるせかいと

ちがうけしきをみることが



(雨が降るのも

 冬になるのも

 日射しが強く照ることも

 ぜんぶ不満なひとだったんだから

 暗闇からあかるいほうへいくことも

 孤独からつながるほうへいくことも

 きっと文句をいうんだわ)



じんせいがパックツアーだとよかったのにね

あんまり趣味のよくない手旗をふってる

甲高い声のおねえさんつきでさ?




さあ、こうしてたくさん言い残したから

やっぱりわたしはたびに出る

こころおきなく

地図もなく


冗談めかしていうならば

この世界にとけて

わたしがわたしでなくなってしまっても

こころ残りはありません



さようなら、また会う日まで



わたしがまだみていない

あたらしいけしきをみるために

死ぬよりこわくて

わくわくする旅へ



わたしのあとからたびにでる

さみしくなった旅人さんがいたならば

あなたのためにこの遺言をのこしていこう

苦笑しながら読みおわったら

きっとやぶいてすててください

きっとあなたにはわかるでしょう

わたしがどうして

ばかばかしくて真剣な、この遺言を書いたのか






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